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傘の歴史
傘は、現代では女性がおもに使っている日傘と老若男女関係なく使われている雨傘の2種類ありますが、日傘が最初に登場したようです。
エジプト、ギリシャ、ペルシャなどで、約4000年前に登場したようで、いわゆる「神の権威の象徴」という形で、王族などの高貴な人物の日よけとして、神像への宗教的威光を表すために使われていたようです。その当時の傘は、現代のように閉じることが出来ず、持ち手はもちろん従者が掲げています。
※上の図は、7世紀にインドから渡ったチベット仏教に大白傘蓋佛毋という手に傘蓋をもっているご本尊です。その傘は仏の功徳のすべてを包み込み、邪悪なものを人から遠ざける働きをもつといわれています。
現代のような閉じることができる傘は、記録があるもので13世紀以降のイタリアで、鯨の骨、木材がフレームとして使用され作られたとあります。
イタリアからスペインやポルトガル、フランスなどに伝わっていきましたが、あくまで婦人用の日傘として、あるいはアクセサリーとして使用され普及していきました。
日本には、6世紀の欽明天皇の飛鳥時代、仏教伝来とともに百済の聖明王からの贈り物のなかの蓋(きぬがさ)が伝えられ、それ以降、布製長柄の傘が「きぬがさ」の名で、上流階級へ浸透していきました。
Umbrella(アンブレラ)の言葉の由来
ラテン語のUmbra(ウンブラ)で、意味は「日陰、覆うもの」のことで、これがイタリア語のOmbrella(日傘)という言葉となり、英語のUmbrellaとなりました。
もっとも英語のUmbrellaは「雨傘」の意味で用いられています。
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